革のお手入れについて
革コレクション別のお手入れ
内部にオイルが十分に含まれているため、ご購入当初のオイルケアは不要です。日々のご使用に伴う刺激でオイルが染み出し、銀面(革の表面)がコーティングされて色艶が深まります。
日常的なメンテナンス
タンニンで鞣した染料仕上げの革は、非常にデリケートです。傷つきやすい側面がありますが、大切にご使用いただくと傷や汚れも次第に馴染み、味わいへと変わります。日々ご愛用いただき、革に適度な刺激を与えることが何よりのメンテナンスとなります。日常的には、柔らかい布を使った乾拭きやブラッシングをお勧めします。
Foschiaのホワイトワックスは擦れやすいため、乾拭きやブラッシングにより除去されないようご注意ください。
革の保湿
長く使用し、表面が乾燥気味になった場合は、保湿効果があり、ロウ・油脂を成分とするワックスでのお手入れをお勧めします。SYRINXの「Natural Beeswax」は保湿だけでなく、汚れの除去、防水にも効果があります。
Foschiaは、ホワイトワックスが浸透するまで保湿は不要です。ワックスやクリームでお手入れすると、ホワイトワックスが消えますのでご注意ください。
浅い傷のメンテナンス
浅い傷は、指や柔らかな布で擦ると目立ちにくくなります。
多数の傷・深めの傷のメンテナンス
少し深い傷や、数が多い場合は、革用のクリームで傷を目立ちにくくすることができます。革が柔らかくなるため塗りすぎにはご注意ください。
クリームはタンニン鞣しの革に対応したものをご利用ください。「1909シュプリームクリームデラックス」をお薦めします。
革の表面を顔料でコーティングしているため、傷や汚れ、水に強く、クリーニング以外のメンテナンスは不要です。ただし濡れた際はすぐに拭き取り、日常的には柔らかい布などで表面の塵を取り除いてください。
クリーニング
長く使用し、表面の汚れが気になる場合、コロンブス500など市販のクリーナーをご利用いただけます。
水や汚れにはデリケートですが、キノコ由来のナチュラルな模様や濃淡があるため、染みや汚れは馴染みやすい素材です。
日常的なメンテナンス
日々ご愛用いただき、革に適度な刺激を与えることが何よりのメンテナンスとなります。日常的には、柔らかい布を使った乾拭きやブラッシングをお勧めします。
革の保湿
ご購入当初や、表面が乾燥気味になった場合など、保湿効果があり、ロウ・油脂を成分とするワックスでの定期的なお手入れをお勧めします。SYRINXの「Natural Beeswax」は保湿だけでなく、汚れの除去、防水にも効果があります。
牛革と貼り合わせた製品は、牛革側はご購入当初の保湿ケアは不要です。詳しくは「Liscio」のお手入れ方法をご参照ください。
共通のお手入れ
革製品は水や汚れに大変デリケートです。水染みや汚れの付着を防ぐため、定期的な防水スプレーの使用をお勧めします。(ご利用は自己責任でお願いします)
ただし、防水スプレーを使用しても、濡れた際は革に染み込む前に速やかに水分をお拭き取りください。
防水スプレーの種類
フッ素を原料とする、革や衣料用の一般的な防水スプレーをご利用いただけます。中でも防水性が高い製品として「Collonil ウォーターストップ」を推奨します。
<使用不可>
× シリコン系
× オイル系
お手入れのタイミング
まずは新品の状態で使用すると効果的です。その後は数ヶ月に一度、定期的にお使いいただくと効果が持続します。
FoschiaやLiscioなど、タンニン鞣しの革は、スプレーのUVカット効果などにより、エイジングが穏やかになる場合があります。お好みに合わせて頻度を調節してください。
使用できる革の種類
SYRINXのすべての革製品に防水スプレーをご利用いただけます。特に「染料仕上げ」の革は水や汚れに大変デリケートですので、防水スプレーのご利用をお勧めします。
使用方法
1 表面にスプレーする
表面のゴミやホコリを柔らかい布や革用のブラシで取り除き、全面が湿潤となるまでしっかりとスプレーします。塗りムラによる染みを防ぐため、思い切って濡らすことがコツです。
革製品の下に台を置いて少し浮かせてスプレーすると、裏側への液剤の回り込みを防ぐことができます。指の跡がつかないよう、表面が乾くまでは触らないでください。
2 裏面にスプレーする
乾燥すると、色が元の濃さに戻りますので、裏返して同様にスプレーします。Foschiaの革は、ホワイトワックスが残った状態でスプレー可能です。濡れると溶けたように見えますが、乾燥後は再びホワイトワックスの表情が戻ります。
3 乾燥させる
通気の良い日陰で乾燥させてください。表面はすぐに乾いて見えますが、丸一日かけて完全に乾燥するまで使用はお控えください。
4 確認する
塗れた部分と塗れていない部分で、境界の色ムラがほぼ消えたら乾燥完了です。
染料で仕上げたタンニン鞣しの革は、大変水に弱くデリケートです。内部にオイルが十分に含まれている状態では、すぐに拭き取れば染みになりにくいですが、濡れた場合はできるだけ早く拭き取ってください。
革が濡れた状態でしばらく時間が経つと、内部に水が浸透し、水染みになります。
水染みはエイジングとともに次第に馴染みますが、フッ素系の防水スプレーを定期的に使用すると、もしもの時の水染みや汚れの付着を軽減できます。
急な雨や、バッグの中で飲み物がこぼれるなど、 思いがけず革製品が濡れた経験はありませんか。水濡れは、染みや色落ち、型崩れ等の原因になるので、 できる限り早くケアすることが大切です。
1 水分を吸収する
柔らかい綺麗な布を使い、優しく拭き取ります。力強く拭くと色落ちする可能性がありますので、 トントンと、抑えるように拭いてください。
2 陰干しする
風通しのいい場所で陰干しし、革の内部に浸透した水分を飛ばします。できるだけ形を整えて乾燥させてください。
急速な乾燥や乾燥のし過ぎは、変形やひび割れの原因となりますので、ドライヤーの使用はお控えください。
3 保湿する
ワックスやクリームなどを塗り、油分を補います。油分を全体に馴染ませると、水染みが目立ちにくくなる効果も期待できます。
注意事項
水染みや変形を元に戻すのは、大変難しいです。染み込む前に拭き取れば、水染みは防げますので、濡れた場合はできる限り早く拭き取ってください。また、濡らさないように気をつけたり、防水スプレーなどで事前の対策をしてください。
革製品、特に顔料を用いず染料で仕上げたものは、大変水に弱くデリケートです。以下のような場面で濡れてしまったという声をよく聞きますので、特にご注意ください。
- 水や汗、消毒で濡れた手で触らない
- 冷たいペットボトルや濡れた折り畳み傘などと一緒にしない
- 水筒の飲料など液体をこぼさない
その他の留意点
- 天然素材ゆえ、表面に原皮由来の色ムラやナチュラルマークが見られる場合があります
- 職人の手作業で縫製するため、僅かな当り傷・押し跡、擦り傷等が見られる場合があります
- 使用に伴いサイズが多少変化する場合があります
- 色落ちが生じることがあります。淡色の衣料との組み合わせにご注意ください
- ロットにより、色・質感に多少の違いがあります
- 気温の変化などの影響で、油脂成分が表面に白く浮き出ることがあります。表面を軽くこすると取り除いていただけます
- 長期間保管する場合、カビが発生しないよう定期的に風を通し、柔らかい布で乾拭きしてください
- 内容物は長期間そのままにせず、定期的に取り出し、中に通気を与えてください
- モニター環境により、実際の商品の色合いと多少異なって見える場合があります