【SDGs】「もったいない」と「いただきます」

SYRINXの革小物事業は、「もったいない」からの異色のスタートでした。
オーディオブランドとして創業したSYRINXは、革でできた柔らかなボディのスピーカーが特徴でした。
音に良い革を探し、巡り合った ヴァケッタレザーは、エイジングによる色艶が見事なまでに美しい革です。しかし、スピーカーを製作すると端材が大量に発生します。
「いただいた命は大切に使い切りたい」
その想いから、端材を活用したレザーアイテム開発が始まりました。
そのポリシーは、今もさまざまな取り組みに受け継がれています。

1 どこでもショールーム

撮影や取材で使用したサンプル、返品商品、傷があるなどのB級品。これらの使い道のない製品を有効利用するために始めた取り組みです。
サンプルをご自宅にお送りし、実際に数日間使い込んでいただけるサービスです。
やはり「いただいた命は大切に使い切りたい」という想いから開始しました。

2 究極の端材活用「Musubu® Key Case」

このアイデアの詰まった小さなキーケースは、クラッチバッグなど大きな製品を抜いたあとの端材を有効利用し、できるだけ廃棄する革を減らすために開発しました。
大きな端材が発生したときしか生産しませんが、廃棄される革を活用しているので非常にリーズナブルに設定しています。

3 廃棄物の削減

財布に付属するダミーカード。財布を購入後は無用になり、廃棄される運命にあります。そのダミーカードも多機能な定規として捨てずに実用できるようにしています。

4 梱包の脱プラ

深刻な海洋汚染の原因となる不法廃棄されたプラスチック。革製品の梱包でも不織布やOPP袋が多用されています。しかし開封後は、そのほとんどが廃棄されます。
SYRINXは、OPP袋は紙のスリーブに、不織布は薄葉紙に変えるなど、これらのプラスチック利用をできるだけ減らしています。
これを実現するには、お客様のご理解が不可欠です。保管・輸送時に外箱にアタリやスレの跡が着く場合がございますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

5 ペーパーレス化

商品全般に共通する革のメンテナンス方法や取扱注意点などは、Webサイトに掲載すると同時に、購入者にはメールで個別にご案内し、ペーパーレス化を進めています。(特にご注意いただきたい点などは説明書を同封する場合があります)商品によっては何も説明書が付属しません。
また、紙の商品カタログやパンフレットもご用意はございません。 ご了承いただけますようお願い申し上げます。

「もったいない」と「いただきます」

革を製造するために牛や豚が飼育されることはありません。皮は食肉加工された牛の副産物で、革として有効活用しなければ、廃棄する以外ありません。
実際に、現在も多くの皮が廃棄されていますが、環境負荷が高く、革のなめしと比較して、5倍の二酸化炭素を排出すると言われています。
肉をいただくということは、皮を廃棄し、環境に大きな影響を与える行為です。
そして、革は「もったいない」の精神を体現する環境に優しいリサイクル材です。
日本には「いただきます」という素晴らしい言葉があります。
いただいた命に感謝し大切に使うこと、それは命を奪う側の責任でもあります。

(同様の理由でエゾシカ革を利用したスピーカー「LOG」も販売しています)

革と環境

牛の飼育の伴うメタンガスによる地球温暖化は深刻な問題で、メタン排出を抑える飼料の開発も進みますが、代用肉の普及とともに、牛の飼育頭数は減少していくかもしれません。今後は革と並行して、他の素材の可能性も研究する必要もあります。
しかし、人が牛を飼育する限り、SYRINXは、いただいた命に感謝し、革を大切に使い続けます。